好みのインテリアにリフォームするには?家具だけで変わる範囲と、壁紙・床の工事費用

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目次

    好きなインテリアの写真を見て「うちもこうしたい」と思ったとき、迷うのが家具を替えれば済むのか、壁紙や床の工事まで必要なのかです。この記事では、同じ部屋・同じ家具の配置のまま、家具と布だけ/壁・床・照明までを変えたイメージを見比べながら、工事の範囲と費用の考え方を整理します。

    どこまで変える? 3段階の目安
    変えたいことまず検討する範囲工事を考える目安
    色・柄・小物の雰囲気段階1:カーテン、ラグ、クッション、家具カバー、置き型照明布や家具を替えても、壁や床の印象が強く残るとき
    壁・床・天井照明の印象段階2:壁紙、床材、照明器具(配線を含む)表面の模様替えだけでは希望に届かないとき
    狭さ・収納不足・動線段階3:間取り、造り付けの収納見た目ではなく使い方を変えたいとき。現地調査が前提

    「3段階」は、判断しやすくするためにこの記事で分けたものです。工事費の統計上の区分ではありません。

    まずは「残せるもの」と「変えたい不満」を分ける

    工事の範囲を決める前に、今の部屋でそのまま使えるものと、どうしても気になる不満を分けて書き出します。好きな部屋の写真は、全体を真似るのではなく「色・素材・光・家具の形」のどれに惹かれているのかを言葉にしておくと、必要な工事が見えてきます。

    書き出すこと例
    好きな写真の、好きな点白い壁と青い小物、明るい木の床、ラタンの照明
    残せるものソファ(カバーで色を変えられる)、床(傷みが少ない)
    見た目の不満床の色が明るすぎて、思う雰囲気にならない
    使い勝手の不満部屋が暗い、コンセントが家具の裏に隠れる

    同じ「暗い」でも、壁の色が原因なのか、窓からの光が少ないのか、照明が足りないのかで、打つ手は変わります。見た目の不満と使い勝手の不満は、別の欄に分けておきましょう。

    家具だけ・内装工事・間取り変更の3段階で考える

    ここからは、同じ6畳のリビングを使って比べます。下の画像は、家具の寸法と位置、カメラをそろえた3Dの模型をもとに仕上げたイメージです(作り方は記事の後半で紹介しています)。つまみを左右に動かすと、変える前と後を重ねて見比べられます。

    段階1:家具の布・カバー・小物で雰囲気を変える

    家具と布だけをハワイアン調に替えた6畳のリビングのイメージ。白い壁と明るい床はそのまま 白い壁紙と明るい木目の床、灰色のソファがある、変える前の6畳のリビングのイメージ

    ソファのカバー、クッション、カーテン、ラグ、観葉植物、壁の絵、照明のシェードだけを替えた例です。壁・床・天井の照明は、変える前と同じです。色と柄が主役のスタイルなら、段階1だけでも印象は大きく変わります。賃貸の場合も、原状回復の範囲で取り入れやすい方法です。

    段階2:壁紙・床・照明を変える

    ソファの後ろの壁を砂色の壁紙に、床を濃いめの木に、照明をラタンのペンダントに替えたリビングのイメージ 家具と布だけをハワイアン調に替えた6畳のリビングのイメージ

    家具と布はそのままに、ソファの後ろの壁の壁紙、床材、天井の照明を替えた例です。面積の大きい壁と床が変わると、部屋全体の色の印象が変わります。

    • 壁紙:一面だけ色や質感を変える「アクセントクロス」なら、費用と失敗を抑えやすくなります。
    • 床:今の床の上に重ねる「上張り」と、古い床をはがす「張り替え」は、別の工事です。上張りは床が少し高くなるため、扉の開け閉めや段差を施工店に確認します。
    • 照明:器具を替えるだけか、位置を動かす配線工事が要るかで、費用が変わります。配線工事は電気工事士の資格が必要です。

    段階3:間取り・収納まで見直す

    部屋が狭い、収納が足りない、動きにくいなど、使い方そのものを変えたいときの段階です。壁を取り払えるか、設備を動かせるかは建物の構造によって決まるため、必ず現地調査をしてもらいます。マンションでは、管理規約で工事の範囲や時間が決まっていることがあります。

    段階変える場所変わらずに残るもの相談先
    段階1布、家具のカバー、小物、置き型照明壁、床、窓、天井照明の位置家具店・インテリアショップ
    段階2壁紙、床材、照明器具・配線間取り、窓、構造内装リフォームの施工店
    段階3間取り、造り付けの収納、設備の位置建物の構造(現地調査で確認)リフォーム会社(設計を含む)

    ハワイアン・地中海・アメリカンレトロなら、どこを変える?

    同じ部屋で、スタイルごとに「段階1」と「段階2」を比べます。スタイルの細かな選び方は、それぞれの記事で解説しています。

    地中海:白い壁と、床の色・質感を変える

    壁を白い塗り壁風の壁紙に、床をテラコッタ色のタイル調の床材に替えた地中海風リビングのイメージ 青と白の布、オリーブの鉢で地中海風にした6畳のリビングのイメージ

    アメリカンレトロ:壁の一面と、床の色を変える

    ソファの後ろの壁をミントグリーンに、床を中間色の木目に替えたアメリカンレトロのリビングのイメージ 赤いソファカバーと白黒チェックのラグでアメリカンレトロにした6畳のリビングのイメージ
    スタイル段階1(家具と布)段階2(内装工事)避けたい思い込み
    ハワイアンリネンのカバー、葉の柄のクッション、ジュートのラグ、大きな観葉植物壁の一面を砂色に、床を濃いめの木に、ラタンの照明窓を大きくしないと南国らしくならない
    地中海白と青の布、テラコッタの鉢、オリーブ白い塗り壁風の壁紙、テラコッタ色の床材、鉄の照明本物の石やタイルを全面に使わないと成立しない
    アメリカンレトロ赤やミントの布、チェックのラグ、レトロな小物壁の一面に色、木目の床、クロムの照明壁も床も家具も、すべて派手に変える

    この比較画像の作り方:寸法を決めた3D模型から仕上げる

    この記事の比較画像は、AIに部屋を一から描かせたものではありません。先に部屋と家具の寸法を決めて3Dの模型を作り、その形と位置を守ったまま仕上げています。そのため、どの段階でも家具が同じ場所にあり、変わったところだけを見比べられます。

    1. 部屋と家具の寸法を、目安の数字から決める

    項目採用した寸法考え方
    部屋(6畳)2,700 × 3,600mm、天井高2,400mm不動産広告の「畳」は1畳1.62㎡以上。6畳は9.72㎡以上
    ソファ(2人掛け)幅1,500 × 奥行800mm、座面高400mm1人あたりの座面幅は60〜70cm、座面高は36〜40cm前後が目安
    ソファとローテーブルの間400mm立ち座りと手の届きやすさから、30〜40cmほど
    テーブルとテレビボードの間600mm人が通る通路として60cmほど
    ローテーブル幅900 × 奥行450 × 高さ400mm座面と同じくらいの高さ
    6畳のリビングを真上から見た模型。テレビボードとテーブルの間の通路600mm、テーブルとソファの間400mm、部屋の幅2,700mmを書き込んだ図
    真上から見た模型(単位はmm)。幅2,700mmの中に、テレビボード400・通路600・テーブル450・間400・ソファ800が収まります。

    寸法を先に決めておくと、「ソファとテーブルが近すぎて座れない」「通れない」といった、絵だけでは気づきにくい無理を防げます。実際の部屋で家具を選ぶときも、同じ順番で考えると失敗が減ります。

    2. 3Dの白い模型を作り、変える場所を色で分ける

    模型をもとに仕上げた、変える前の6畳のリビングのイメージ 家具を灰色、布をピンク、天井照明と巾木を青で示した6畳のリビングの3D模型

    模型では、灰色が家具(どの段階でも位置を変えない)、ピンクが布(段階1で変える)、青が天井照明と巾木(段階2で変える)です。カメラの位置も模型の中で固定しています。

    3. 段階ごとに「変えてよい場所」を指定して仕上げる

    仕上げでは、模型の画像と奥行きの画像(近いほど白く写る)を手がかりにして、形と位置を合わせます。そのうえで、段階1では布と小物だけを、段階2では壁紙・床・照明だけを変えるように指定しました。変えない場所を言葉で決めておくことが、比べられる画像にするコツです。

    仕上げた画像はAIで制作したイメージで、施工の実例ではありません。細かな形や影は模型と少し違うことがあります。運営者は、同じ方法で住宅・店舗・展示会ブースのイメージも制作しています。

    内装リフォームの費用は、条件をそろえて比べる

    費用は、部屋の広さだけでなく、材料、今の状態、地域、工事の範囲で変わります。下の数字は、比べる前の大まかな目安として見てください。

    工事(6畳)費用の目安出典と条件
    壁紙の張り替え(スタンダードなクロス)3.0万〜5.0万円LIXILリフォームショップ。天井を含む。税込かどうか、家具の移動・下地の補修が含まれるかは記載なし
    壁紙の張り替え(ハイグレードなクロス)4.4万〜7.0万円同上
    床の上張り(重ね張り)4.9万〜9.72万円程度くらしのマーケット(2026年9月時点、出店事業者の相場)。税込かどうかは記載なし
    床の張り替え(はがして張る)14.6万〜19.5万円程度同上
    • 壁紙は、部屋の広さと「実際に張る面積」が違います。窓や扉の数、天井の高さで面積が変わります。
    • 床は、工法で金額が大きく変わります。下地が傷んでいれば、補修費が別にかかります。
    • 材料費のほかの費用も確認します。家具の移動、養生、古い材料の処分、下地の補修、電気工事、諸経費、消費税。
    • 別々の工事の目安を足しても、部屋全体の正確な総額にはなりません。最後は見積もりで確認します。

    出典:LIXILリフォームショップ「壁紙のリフォーム費用の相場」、くらしのマーケット「フローリング張替えの費用相場」(いずれも2026年10月17日確認)。

    見積もりの前に用意したい5つのもの

    1. 部屋の寸法や図面(なければ、メジャーで測った縦・横・天井の高さ)
    2. 今の部屋の写真(四隅から)
    3. 好きな部屋の写真と、好きな点のメモ
    4. 残す家具と、その大きさ
    5. 予算と、優先したいこと

    見積書では、工事の範囲、材料の品番、数量、古い材料の撤去と処分、追加工事になる条件を確かめます。見積書の読み方に不安があるときは、国の指定を受けた相談窓口「住まいるダイヤル」に相談できます。

    よくある疑問

    Q. 家具だけでも、雰囲気は変わりますか?
    変えたいのが色・柄・小物の雰囲気なら、段階1から試すのがおすすめです。上の比較のように、壁と床が白や明るい木なら、布と小物だけで印象は大きく変わります。

    Q. 床と壁紙は、同時に変えたほうがいいですか?
    傷み具合、希望、工事の段取り、見積もりで判断します。一度に頼むと家具の移動が一回で済むことがありますが、必ず同時にする必要はありません。

    Q. イメージ画像と同じ仕上がりになりますか?
    実際の部屋の寸法、光、材料、施工の条件で変わります。「どの要素を再現したいか」を施工店に伝えるのが近道です。

    まとめ:残せるものを決めて、必要な工事だけ相談する

    好きな部屋に近づける第一歩は、家具と布で変えられる範囲を試すことです。それでも壁や床の印象が気になるなら、壁紙・床・照明の工事を検討し、条件をそろえて見積もりを比べましょう。狭さや収納の不満は、間取りの見直しまで含めて相談します。

    家具の配置の基本は6畳・1Kの家具配置術で、スタイルの選び方はハワイアン・地中海・アメリカンレトロの各記事で解説しています。