6畳・1K・ワンルームでも広く使えるレイアウトを、プロの視点でやさしく解説します。ゾーニングと動線計画で食寝分離をつくり、エリアラグ・低い仕切り・伸長/昇降テーブル・収納ベンチで“片づく導線”を整えます。実寸の目安・配置図・実例・FAQまで揃えた、最短で失敗しないテンプレ集です
- まずはここから!かんたん3ルール(測る→通れる→すっきり見える)
- 6畳レイアウトの正解(I型/コの字/対角)
- 1K・ワンルームのゾーニング|食寝分離の“線”を作る
- 在宅ワーク×撤収が速い仕組み
- 家具の使い分け早見表(伸長/昇降/収納ベンチ/デイベッド/ロフト)
- 失敗しがちなポイントと回避策
- よくある質問(FAQ)
- Q1. 6畳でベッドとデスクは両立できますか? どんな置き方が安全ですか?
- Q2. ソファは必須ですか? デイベッドで代用できますか?
- Q3. ダイニングテーブルを置きたいけど狭いです。伸長と昇降はどちらが向きますか?
- Q4. 配線がごちゃつきます。簡単に隠す方法はありますか?
- Q5. 1Kで食寝分離を作る具体的な“線”はどう引きますか?
- Q6. 通路がどうしても狭くなります。最低どこまでOKですか?
- Q7. 収納ベッドは通気やカビが心配です。気をつける点は?
- Q8. ロフトベッドは大人でも安全に使えますか?
- Q9. 掃除を楽にしたいです。配置でできる工夫は?
- Q10. 視覚的に広く見せる一番簡単な方法は?
- Q11. 来客も在宅ワークもあります。両立の最短プランは?
- Q12. 何から買い替えれば失敗しませんか? 優先順位を知りたいです
まずはここから!かんたん3ルール(測る→通れる→すっきり見える)

まずは「測る(サイズを把握)」→「通れる(余白と動線)」→「すっきり見える(視線と配色)」の順で土台づくり。プロが現場で見るポイントを、初心者向けに噛み砕いてまとめました。数値はあくまで目安です(住まい・体格・家具仕様で増減します)。
測る(サイズのメモをつくる)
実寸(寸法取り)
- 室内の幅・奥行・天井高を、巾木の内側~内側でmm単位計測。
- ドア/クローゼット:扉幅・開く向き・開閉の軌跡をメモ。
- 窓台の高さ/梁の出:置ける高さや位置に直結。
- コンセント/TV/LAN:壁面位置+床からの高さも記録。
- できれば**方眼紙(1マス=100mm)**に簡易平面図を作る。
クリアランス(可動に必要な余白寸法)
- 通路幅:快適60cm|可50cm
- 椅子のうしろ:60〜90cm(立つ・引く・回る)
- 引き出し/クローゼット前:50〜60cm
- ベッド脇:50〜60cm
- テーブル↔ソファ:30〜45cm
- 例)奥行60cmのデスク+椅子後方80cm ⇒ 必要奥行140cmの帯を確保。
家具スケール(家具サイズの比率感)
- **床面の40〜50%**は通路・余白として残す(家具で埋めない)。
- 高さのレイヤー:低(〜45cm)/中(45〜90cm)/目線付近(90〜120cm)。中央は低く、背の高い家具は壁際・角へ。
- 6畳(目安 約260×350cm)なら、長辺沿いの大型は1本までに絞ると圧迫感を抑えやすい。
通れる(可動域の目安)
動線計画(人の流れを想定した設計)
- 入口→キッチン→デスク→ベッド→収納が素直につながる配置を優先。
- 行き止まりを作らず、扉前や引き出し前に可動域の帯を確保。
サーキュレーション(循環動線)
- 部屋をU字/コの字で一巡できるルートを1本つくる。
- 中央に障害物を置かず、回遊できる配置にすると散らかりにくい。
動線(歩く・片づける・掃除の道)
ワークフロー(作業動作の流れ)
- 取り出す→使う→しまう→充電が3歩以内で完結する位置関係に。
- ワゴン/天板下トレー/ケーブルダクトで“30秒撤収”を目標に。

生活導線(歩行・収納・掃除)
- 歩行導線と収納の前がぶつからないように(開ける場所は横移動でよけられる配置)。
- ロボ掃除機を想定:本体幅+10cmの通り道を確保。
視線の抜け(部屋を広く見せる)
アイレベル(視線の高さ)
- 目線の高さ(約110〜130cm)に連続した“壁状の面”を作らない。
- オープン棚は目線より下段に重心を置き、上段は軽い小物でまとめる。
フォーカルポイント(視線の集まる場所)
- 部屋に主役を1か所だけ(アート/観葉/照明など)。
- 主役以外は質感をそろえて引き算し、抜けをつくる。
配色(色数は3色まで)
トーン(色調統一)
- 木目は近い色味2種まで(例:オーク基調で統一)。
- メタルは黒 or シルバーのどちらかに寄せる。
ベースカラー/アソートカラー/アクセントカラー(3色構成ルール)
- ベース70%:白・明るいグレー(壁色に近い色/大型家具も寄せる)
- アソート25%:木目など面積のある色(天板・収納)
- アクセント5%:黒・金属・差し色(脚・取っ手・小物)
- → 色を絞るほど面が連続して見え、広く感じる。
クイックチェック(Yes/No 5項目)
スケール感(家具と空間のバランス)
- 床の40〜50%が見えているか(ラグ含む)。
- 中央の家具は高さ45cm前後までに抑えられているか。
- 背の高い家具は壁際/角に集約できているか。
- 主要動線の50〜60cmが確保できているか。
- 色は3色以内に収まっているか。
ここまで押さえれば、次の「6畳レイアウト(I型/コの字/対角)」が選びやすくなります。まずは実寸、そして余白づくりから。
6畳レイアウトの正解(I型/コの字/対角)

6畳レイアウトの正解(I型/コの字/対角)
まずはI型で直線の動線を作り、物の干渉が残るならコの字で食寝分離、見た目の広さを優先するなら対角で視覚的奥行きを狙うのが安全です。どの型でも通路50〜60cm、椅子後方60〜90cm、フォーカルポイントは1か所が基本ラインです
I型(片側集約)|直線の動線を作る
6畳の初手はI型。家具を片側に寄せて中央を空けると通路が直線になり、掃除も撤収も速くなります
基本手順
- 長辺の片側にベッドと収納を一直線に集約
- 反対側の壁にデスクやテーブルを壁付け
- 中央はラグ一枚分のフリースペースを死守

目安寸法
- 通路 50〜60cm
- 椅子の後方 60〜90cm
- テーブルとソファの間 30〜45cm
よくある失敗 → 回避
- 両側に置いて通路が蛇行 → 片側集約に戻す
- 扉や引き出しが干渉 → 開閉の軌跡を優先し2〜3cm単位で再配置
- 中央に高い棚で視線が途切れる → 高い物は角へ
コの字(半囲み)|食寝分離と回遊
ワークと食事を分けたい人向け。U字の回遊で作業のワークフローが整い散らかりにくくなります
基本手順
- ベッドを短辺の角に寄せてヘッド側を壁付け
- 対角にデスクか小テーブルを置き回遊を確保
- ラグや収納ベンチで低い心理的仕切りを作る

目安寸法
- 回遊路 50〜60cm
- 収納ベンチ前 50cm 以上
- フォーカルポイントは窓辺か照明に集約
よくある失敗 → 回避
- 囲い過ぎて袋小路 → 一辺は必ず開放
- 仕切りが高すぎて圧迫感 → 腰高で止める
- ベッド側が暗い → 低いスタンドでアイレベルを補光
対角(ダイアゴナル)|視覚的奥行きを作る
第一印象を広く見せたいときの奥の手。斜め配置で視線誘導と奥行きをつくりますが可動域の計算は丁寧に
基本手順
- 低いテーブルを斜めに置き対角線上に主役を設定
- ベッドは壁沿いを維持しデスクは角度をつける
- 中央はオープンスペースとして抜く
目安寸法
- 通路 50cm 以上を死守
- 机の角が通路に突き出さない角度に微調整
- 視線の先に窓やアートを置き奥へ誘導
よくある失敗 → 回避
- 角度を付けすぎて可動域不足 → 5〜10度刻みで再調整
- 床のガタつき → フェルトやアジャスターで水平補正
- 非対称が散漫に見える → 家具点数を減らし主役を一つに絞る
まとめ:まずはI型で直線動線を作り、必要に応じてコの字で食寝分離、見た目重視なら対角で視覚的奥行きを足します。どの型でも通路50〜60cm・椅子後方60〜90cm・主役は1か所を守れば失敗しません
1K・ワンルームのゾーニング|食寝分離の“線”を作る
壁を増やさずに境界を作るのが1K・ワンルームの正解です。ゾーニングと動線計画で食寝分離をつくり、視覚的仕切りと低めの家具で圧迫感を出さずに区切ります。アイレベルを軽く保ちフォーカルポイントを1か所に絞ると、狭くても散らからず集中しやすい空間になります
ラグ・シェルフで“ゆるく区切る”
床面と低い仕切りで「見えない壁」をつくる方法です。ラグでエリアの輪郭を描き、オープンシェルフやストレージベンチをソフトパーティションとして使います
基本手順
- エリアラグを通路ラインに沿わせて敷きゾーンを可視化
- 腰〜胸高のオープンシェルフをベッド側の縁に置く
- ストレージベンチの背を通路側に向け心理的な線を引く
目安寸法
- 通路 50〜60cm
- ラグ 140×200cm を基準に部屋幅へ合わせて微調整
- シェルフ奥行 25〜35cm 高さは腰〜胸まで
よくある失敗 → 回避
- 仕切りが高すぎて圧迫感 → 腰高で止めてアイレベルを空ける
- ラグの向きが通路と不一致 → 一辺を通路と平行に合わせる
- 小物の露出で雑然 → ベンチ内へカテゴリ収納でノイズカット
伸長/ゲートレッグで来客時だけ拡張
普段は小さく 来客時だけ拡張するのが省スペの鉄則です。エクステンションテーブルやゲートレッグでフレキシブルに切り替えます
基本手順
- 平時は壁付けのコンソールとして運用
- 来客時のみ伸長し座席を追加
- 折りたたみ椅子はベンチ下や壁際に待機
目安寸法
- 伸長後も通路 30〜50cm を確保
- 天板 80→120〜140cm 程度が扱いやすい
- 椅子後方 60〜90cm
よくある失敗 → 回避
- 伸長時に扉や引き出しと干渉 → 開閉の軌跡を先に採寸
- 配線が引っ張られる → テーブル下にタップ固定でコード余長を吸収
- 椅子の置き場がない → 折りたたみはベンチ下に定位置化
収納ベンチで「座る×隠す」を両立
ストレージベンチはデュアルユースの代表。座席と収納を兼ねつつゾーニングの境界にも使えます
基本手順
- 食事ゾーンとベッドゾーンの境界にベンチを配置
- 上は腰掛け 下は文具やケーブルの一時収納に
- ベンチの背面を通路側へ向け半仕切りにする
目安寸法
- 座面高 42〜45cm
- 奥行 35〜45cm
- 前面の可動域 50cm 以上
よくある失敗 → 回避
- 色や素材がバラつき視覚的ノイズ → 木目と金物色を統一
- ベンチが重く移動しづらい → フェルトやキャスターで微移動性を確保
- 収納がごちゃつく → カテゴリ別にボックスで区切る
在宅ワーク×撤収が速い仕組み
片づかない原因は道具の“仮置き”が遠いこと。作業動線を3歩以内に縮め、配線1本化と天板下トレーで30秒撤収を実現します
ソファ前×昇降(リフトアップ)テーブルの運用
ローテーブルを昇降させて食事と作業を兼用します。腰を上げずに高さを切り替えられるので撤収が速いです
運用手順
- 普段はローテーブルでくつろぎ姿勢
- 作業時は45〜65cmへリフトアップ
- PCと文具はテーブル下トレーへ一括収納
目安寸法
- テーブルとソファの間 30〜45cm
- 昇降幅 20cm 以上あるモデルが便利
注意点
- 脚の可動域を確保し干渉を避ける
- 天板の耐荷重を確認しPCと飲み物の重量を想定
壁付け/折りたたみデスクの使い所
壁面を使って奥行を節約し出しっぱなしを防ぎます。必要時だけ開く折りたたみは1Kと相性が良いです
選び方と配置
- 奥行 40〜60cm を部屋幅に合わせて選定
- 視線が抜ける壁側に設置して通路を直線に
- 上部に浅い棚を付け周辺機器を浮かせる
注意点
- 折りたたみ時の可動域を確保
- 脚の出幅と椅子の後方 60〜90cm を死守
配線を隠す(1本化・天板下トレー)
コンセントから机下のトレーに一度集約し、床上は1本だけ通すと見た目も掃除も楽になります
実践手順
- 壁コンセント→延長タップ→天板下トレーに固定
- ケーブル余長はベルクロで束ね脚裏へ沿わせる
- 電源は机下に集約し床には1本だけの配線ライン
チェック
- 足元の引っかかりがゼロ
- 掃除機やロボ掃除機が通路を回遊できる
家具の使い分け早見表(伸長/昇降/収納ベンチ/デイベッド/ロフト)
用途で機構を選ぶと失敗しません。向くケースと注意点を一気に把握しましょう
伸長テーブル|普段コンパクト 来客時に拡張
向くケース
- 来客が時々あり席数が変動する
- 平時は通路を広く使いたい
選び方の要点
- 天板 80→120〜140cm 程度の伸長幅
- 固定時のぐらつきが少ない機構
- 折りたたみ椅子の収納場所を確保
注意点
- 伸長後も通路 30〜50cm を確保
- 開閉の軌跡と扉の干渉を事前に確認
昇降テーブル|食事と仕事を兼用
向くケース
- ソファ前で作業と食事を切り替えたい
- 固定デスクを置きたくない
選び方の要点
- 昇降幅 20cm 以上
- 天板耐荷重とロック機構の確実性
- 下にトレーや収納を追加できるか
注意点
- 脚の形状で可動域が変わるため採寸を徹底
- 飲み物の転倒リスクに注意
収納ベンチ|玄関〜LDの導線を整える
向くケース
- 座る場所と片づけ場所を近接させたい
- ゾーニングの境界を自然に作りたい
選び方の要点
- 座面高 42〜45cm
- 奥行 35〜45cm で通路を圧迫しない
- 内部をボックスで仕切れる構造
注意点
- 前面可動域 50cm 以上
- 色と金物のトーンを空間に合わせる
デイベッド|昼ソファ/夜ベッド+下部収納
向くケース
- ソファとベッドを兼用して点数を減らしたい
- 30秒撤収を実現したい
選び方の要点
- 座面の奥行と背クッションの厚み
- 下部収納の容量と出し入れ方法
- マットの通気と干しやすさ
注意点
- 日中に寝具を隠せる収納計画を用意
- ベッドエンドのベンチで食寝分離の線を補強
ロフトベッド|上=睡眠 下=ワークで分離
向くケース
- 垂直方向に空間を分けたい
- 下段にデスクや収納を集約したい
選び方の要点
- 座位で頭上+10〜15cm の余白
- 階段タイプで昇降の安全性と収納を確保
- 下段の照明と換気の計画
注意点
- 床荷重の確認
- 可動域の採寸と転落防止の徹底
まとめ:ラグと低めの仕切りで線を引き 伸長や昇降で用途を切り替え 収納ベンチでノイズを消す。作業面は壁付けや折りたたみで最小化し 配線は1本化。これで1K・ワンルームでも在宅ワークと日常が両立します
失敗しがちなポイントと回避策
壁を足さずに“線”を引くのがコツです。ゾーニングで用途を分け、動線計画でぶつかりをなくし、視覚的仕切りでメリハリをつける。アイレベルを軽く保ち、1か所だけフォーカルポイントを置けば、狭くても散らからず集中しやすい空間になります
ゾーニングは「床・色・低い家具」で境界を作るのが1Kの正解です。エリアラグで範囲を描き、オープンシェルフやストレージベンチを“低い仕切り”として使う。仕事と生活の切替え(心理的ゾーン分け)は、ラグの上に立つかどうか、照明のオンオフで十分つくれます。家具はデュアルユース家具やマルチファンクション家具を選び、点数を増やさず役割を増やすのが鉄則です
実例1|在宅メインの1K(6畳):デスク常設+来客は最小限
配置の考え方
ベッドは短辺側に寄せ、長辺の壁にデスクを固定してリニアな動線を確保。デスク前にエリアラグ(140×200cm目安)を敷いて“ワークゾーン”を明示し、ラグ外を“生活ゾーン”にします。ベッド脚元にオープンシェルフ(奥行30cm・腰高)を置き、ソフトパーティションとして視線を軽く保つのがポイント

使う家具と役割
- 壁付けデスク+チェア
- エリアラグ(ワーク面の輪郭を作る)
- オープンシェルフ(視覚的仕切りと視覚的奥行き)
- ゲートレッグテーブル(普段はコンソール 食事時だけ展開)
- ストレージベンチ(文具やケーブルを収めて視覚的ノイズカット)

目安寸法
- 椅子のうしろ 60〜90cm
- 通路 50〜60cm
- 伸長時も通路 30〜50cm を死守
ミニチェック
- ラグの辺が通路ラインと一直線になっている
- フォーカルポイントは窓またはデスクライトに集約できている
実例2|来客が時々あるワンルーム:小さく暮らし 必要時だけ拡張
配置の考え方
普段はエクステンションテーブル(80→140cm)を縮めて窓辺に寄せ、ペンダント照明でフォーカルポイントを固定。来客時だけ伸長し、フレキシブルレイアウトに切り替えます。テーブル下のエリアラグで食ゾーンを明確化し、コンパクトリビングでも食寝分離を担保します

使う家具と役割
- エクステンションテーブル(伸長式)
- 折りたたみ椅子(ベンチ下へ収納)
- ストレージベンチ(普段はソファ代わり 来客時は座席拡張)
- 低めセンターテーブル(中央の高さを抑え視覚的奥行きを作る)

目安寸法
- 伸長後も通路 30〜50cm
- ベンチ前 50cm 以上で着座動作がスムーズ
ミニチェック
- 窓方向へ視線が抜ける配置になっている
- 収納は角へ集約し アイレベルを塞いでいない
実例3|ミニマ派:ベッドを兼用して “30秒撤収”
配置の考え方
デイベッドで昼はソファ 夜はベッドに。下部に寝具や来客用ブランケットを収めるデュアルユース家具運用です。テーブルはゲートレッグで普段はたたみ 作業時だけ展開。ベッドエンドのストレージベンチが自然な食寝分離の“線”になります
使う家具と役割
- デイベッド(兼用)
- ゲートレッグテーブル(展開と撤収が速い)
- ストレージベンチ(PC 充電器 文具の定位置)

目安寸法と色設計
- 通路 50〜60cm を確保
- ベース70%(白 明るいグレー) アソート25%(木目) アクセント5%(黒 金属)
- トーンをそろえ 家具のスケール感を整えると面が連続して広く見える
ミニチェック
- 作業道具はベンチに集約し 30秒撤収できる
- 高い家具は角へ寄せ 中央は低く保てている
配置のコツ(要点)
- ラグの一辺を通路ラインに重ねて視覚的仕切りを作る
- 仕切りは腰〜胸高までにし アイレベルは塞がない
よくある質問(FAQ)
Q1. 6畳でベッドとデスクは両立できますか? どんな置き方が安全ですか?
A. 両立できます。基本は I型(片側集約)かコの字(食寝分離)。通路と可動域を先に確保してから家具を置くのが安全です
- 通路幅 50〜60cm を死守
- デスク前の椅子うしろ 60〜90cm
- ベッド脇 50〜60cm
実例(6畳=約2600×3500mm)
長辺の片側にシングルベッド(約97×200cm)と収納を直線配置。反対側の壁にデスク120×60cmを壁付け。中央はラグ140×200cmでワークゾーンを描き、直線の通路を確保します
Q2. ソファは必須ですか? デイベッドで代用できますか?
A. 6畳ならデイベッドが合理的です。昼はソファ、夜はベッド。下部収納でブランケットや来客用寝具を隠せます
- 昼=背クッションを立てて座る
- 夜=クッションを外しマットを広げる
- 下部は来客用寝具やPCバッグの定位置
実例
デイベッド+ゲートレッグテーブルを採用。来客時はテーブルを伸ばし、普段はたたんで通路を確保します
Q3. ダイニングテーブルを置きたいけど狭いです。伸長と昇降はどちらが向きますか?
A. 食事人数が変わるなら伸長(エクステンション/ゲートレッグ)、ソファ前で食事と仕事を兼用するなら昇降(リフトアップ)が向きます
- 伸長=普段コンパクト 来客時だけ拡張
- 昇降=ローテーブルが食事/作業高さへ変化
- どちらも伸長後は通路 30〜50cm を確保
実例
80→140cmに伸びるゲートレッグを窓辺で運用。ふだんはコンソール、来客時だけ展開し、椅子は収納ベンチ下から出します
Q4. 配線がごちゃつきます。簡単に隠す方法はありますか?
A. ルートを1本化し、机の裏で受けるのが最短です
- 壁のコンセント→床面を沿わせ→天板下トレーへ
- 延長タップは机下に固定しケーブルを短くまとめる
- 余長はベルクロで束ねて脚裏に沿わせる
実例
壁付けデスクの裏にケーブルトレーを1本設置。PC・モニター・ライトをそこへ集約し、床には1本だけの配線ラインを通します
Q5. 1Kで食寝分離を作る具体的な“線”はどう引きますか?
A. エリアラグ+低い仕切り(オープンシェルフ/収納ベンチ)で線を作ります
- ラグの一辺を通路ラインに合わせて境界を明示
- 腰〜胸高のオープンシェルフで視線を抜かせる
- 収納ベンチの背を通路側に向けて心理的仕切りにする
実例
ラグ140×200cmの上を食/作業ゾーン、外側をベッドゾーンに。ベンチをベッドエンドに置いて自然な境界を作ります
Q6. 通路がどうしても狭くなります。最低どこまでOKですか?
A. 目安は50cm。肩が触れない快適域は60cmです。下回る場合は配置を戻すか家具の点数を減らしましょう
- 椅子うしろは 60〜90cm を優先
- 扉や引き出しの開閉軌跡と通路が重ならないようにする
実例
ベッド向きを90度回して長辺に寄せ、通路を直線に変更。ラグを通路と平行に敷き直してラインを強調します
Q7. 収納ベッドは通気やカビが心配です。気をつける点は?
A. 収納量と通気のトレードオフを理解し、湿気対策を合わせて運用します
- マット裏の風が通るように寝具の干しローテーションを作る
- 押入れ級の大容量は“季節物中心”に限定
- 除湿シートや除湿剤を底に敷く
実例
跳ね上げベッドの収納はオフシーズンの布団と衣類のみ。日中はマットを少し浮かせて風を通します
Q8. ロフトベッドは大人でも安全に使えますか?
A. 使えますが高さ・耐荷重・頭上空間の3点チェックが前提です
- 座位で頭上+10〜15cm を確保
- 昇降は階段タイプが安全性と収納力で有利
- 下段ワークの照明と換気を別途用意
実例
ロフト下にデスク、椅子うしろ 80cm を確保。階段収納で衣類を収め、就寝前後の昇降を安全にします
Q9. 掃除を楽にしたいです。配置でできる工夫は?
A. 家具の脚高と回遊ルートを設計します
- ロボ掃除機を想定し本体幅+10cm の通路を確保
- 脚高10cm 前後の家具を選ぶと下を通せる
- 中央に物を置かず角に集約して回遊導線を作る
実例
脚高10cmのTV台とベンチに変更。ラグは短辺を通路と揃え、ロボ掃除機が“ぐるり”と回れる環状ルートを作ります
Q10. 視覚的に広く見せる一番簡単な方法は?
A. 色数3色+中央を低く+窓へ視線誘導です
- ベース70%=白や明るいグレー
- アソート25%=木目
- アクセント5%=黒や金属
実例
低めテーブル+窓辺のペンダントをフォーカルポイントに設定。背の高い棚は角へ寄せて、目線の通り道を窓へ抜きます
Q11. 来客も在宅ワークもあります。両立の最短プランは?
A. 伸縮テーブル+収納ベンチ+壁付けデスクの三点で解決します
- ふだんはゲートレッグをたたんでコンソール
- 来客時にだけ伸長し椅子はベンチ下から出す
- 仕事道具はベンチ内へ戻し 30秒撤収
実例
壁付けデスクで日常は固定席。食事や来客時はテーブルを伸ばし、PCと文具をベンチへ一時収納して切り替えます
Q12. 何から買い替えれば失敗しませんか? 優先順位を知りたいです
A. 先に“線”を作る道具から。ラグ → 伸縮テーブル → 収納ベンチの順がおすすめです
- ラグでゾーンの輪郭を作る
- 伸縮テーブルでフレキシブル化
- 収納ベンチで視覚的ノイズを削減
実例
ラグを導入してから通路が安定し、次にゲートレッグで来客対応、最後にベンチで物が消え、散らかりにくくなります
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